アシナガハウス
Photo:SHIMIZU KEN
住まい手がこだわったのは、敷地環境ではなく日本橋浜町という場所であった。利便性であり、愛着であり、スマートな暮らしである。敷地は20m級のビルの谷間で天空には開放できない。その代わりに狭小敷地にはめずらしく奥行きが狭く間口の広い、長手が接道に面する好条件の形状である。
道路面に2台分の並列駐車とし接道の良さを活かすこと、杭支持を条件とする耐震強化が求められた。車2台分のスタンスと軽くて揺れない構造体を可能するのが、限界まで軽い柱梁で構成するRCラーメン構造である。スレンダーなRCの構造はファサードにそのまま表した。さらに上部構造を支持地盤までの長い長い足が支える。姿こそ見えないが、その存在なしでは自立不可能な関係はまさに「アシナガ」的である。
スマートな暮らしとスレンダーな構造が「アシナガハウス」の姿である。
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アシナガハウス
所在地 :東京都中央区
用途 :専用住宅
構造 :RC造
規模 :地上3階建て
家族構成:夫婦+子供2人+犬1匹
敷地面積: 59.90㎡
建築面積: 46.71㎡
延床面積:129.28㎡
設計 :基真由美/M.A.D + 西牟田奈々/SML
構造設計:桑子亮/桑子建築設計事務所
照明計画:内藤真理子/コモレビデザイン
施工 :株式会社山崎工務店
:担当/滝沢直人
竣工 :2012.08