ソトムキハウス
Photo:SHIMIZU KEN
権現堂川と利根川がぶつかる中洲西側に位置する栗橋は、土手近郊特有の大きな空が広がるエリアである。南側が小学校に面した東南角地である計画地は、開放面が広く、光や風を取り入れられるという好条件である一方、2面道路に接するため、地上レベルでの人の目線を避けづらく、日常空間のプライバシーの確保が困難であった。そんな立地において、住まい手が望んだのは、外に開放された私的空間の充実である。そこで、人の目線のレベルは徹底して閉じ、それより上部を積極的に開放する構成とした。
目線より高い位置に窓を設けた基壇部は、まるで船内のような小さな窓がついた個室群である。その上部にぐんと張り出し建物を囲むようなベランダ床を設け、下方からの視線が気にならない開放的なベランダ空間を実現させた。そのベランダへは、個室群とリビングそれぞれからでることができる。そして、ベランダより1m以上高い位置にあるリビングは、手摺で視界を遮られることなく外に向かい、様々な向きに開けられた窓を介して、外とつながっていく。
ソトムキハウスは、安心して外を向いて暮らせる住まいである。
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ソトムキハウス
所在地 :埼玉県久喜市栗橋東
用途 :専用住宅
構造 :木造
規模 :地上2階建て
家族構成:夫婦+子供3人
敷地面積:133.07㎡
建築面積: 81.34㎡
延床面積:115.92㎡
設計 :基真由美/M.A.D + 西牟田奈々/SML
構造設計:桑子亮/桑子建築設計事務所
照明計画:内藤真理子/コモレビデザイン
施工 :株式会社フタバ建設
:担当/飛鳥馬孝之
竣工 :2014.08